胎児とママの身体の変化&アドバイス

妊娠7ヵ月

妊娠7ヶ月目にもなると、子宮は大きくなり、周囲の臓器を圧迫するので、いろいろなマイナートラブルがでてきます。母体が本格的に出産の準備を始めますので、最初は戸惑うかもしれませんが、慣れてくると陣痛への恐怖感が和らぎ、出産のためのモチベーションを得られるようになってくることでしょう。

<胎児のこと>

  • 身長約38cm/体重約1200g
  • 身長が伸び、皮下脂肪も少しずつついてきます。
  • 手足は骨、関節、筋肉、爪ともに完成してきます。
  • まぶたが上下に分かれ、鼻の穴も開通。顔立ちも鮮明になります。
  • 視覚が発達して外界の明るさや暗さを感じるようになります。
  • 聴覚が完成して体内音だけでなく外界の音も聞こえます。

<ママの身体の状態・症状>

  • 子宮底がおへその上まで達して、臓器を圧迫します。
  • ホルモンの影響で胃がもたれやすくなり便秘症状も強くなります。
  • お腹が重くなってくると、体の重心が後ろにかたむきますので、背中や腰に負担がかかってきます。
  • 血液循環量が増えますので、基礎代謝も活発になり、体温が少し高めになります。あせもや肌のかぶれに気をつけましょう。

<食事のこと>

  • 短期間に体重が急激に増えないように体重管理をする
  • 妊娠20週を過ぎたころから気をつけたいのが妊娠中毒症です。むくみや高血圧で血流が悪くなり、赤ちゃんに栄養や酵素が届きにくくなってしまいます。塩分控えめの食事カリウム摂取を心がけましょう。カリウムは肉や魚、魚介類にも豊富ですが、煮たり、茹でたりすると溶け出してしまうので、スープにするのが効果的です。
  • この時期のおすすめメニューは「野菜いっぱいポトフ」です。

<アドバイス>

  • 出産予定日ごろまでの体重増加は10kg以内が理想的です。今から体重管理をすればメリットも増えます。
  • シムスの体位など楽なポーズで休みましょう。
  • 今のうちに美容院へ行き、お産の準備をしましょう。
  • お腹が反り出して重心が不安定になるので、足元に注意しましょう。
  • 過度な運動や疲労は避けて早産に気を付けてください。

<今月の To Do Point>

この月にやるべきことや注意したいことをリストアップ。今何をすべき?

迷いや不安を感じたら、チェック!

◇2週間に1回定期健診に行く

この月から定期健診は月2回になります。健診は日ごろの疑問や不安を解決する場でもありますので必ず受診しましょう。コミュニケーションを通して病院スタッフとの信頼関係も育まれます。

◇毎日胎動があるかチェックする

赤ちゃんの動きが活発になり、お腹がボコッと突き出ることもあります。夫もお腹の上から触って胎動を感じることができるようになります。

◇ベビー用品の用意を始める

必要なベビー用品をリストアップし、そろえ始めましょう。必ず使うものもあれば、産後様子を見てから用意すればいいものもあります。先輩ママの話も参考になります。

◇夫婦で出産費用について相談する

出産費用をどこから工面するのか、話し合っておきましょう。出産後、社会保険や国民健康保険から受け取れる出産一時金についても調べておきましょう。

◇働いている場合は保育園探しを始める

役所の担当窓口に問い合わせ、保育園や保育時間、受け入れ年齢、空き状況、申し込み方法などを調べておきましょう。無許可保育園やベビールームの情報も集めておくといいでしょう。

◇美容院に行く

産後なかなか美容院に行けないことを考えて、長い期間キープできて、手入れしやすい髪型にしておきましょう。パーマをかけるならこの時期までに。

◇自分勝手に市販薬を飲まない

胎児に影響することがあます。薬を飲む時は必ず産婦人科の医師に相談しましょう。

◇禁酒・禁煙する

アルコールやニコチンは胎盤を通過して胎児に移行してしまうので、やめましょう。

◇カロリー、塩分、水分の摂り過ぎに注意する

カロリー過多になりがちなお菓子、むくみ対策に塩分や水分など、摂り過ぎないようにしましょう。

◇毎日体重を計り、体重管理をしっかりする

体重は1週間に500g以上増やさないよう気を付けてください。これ以上の体重増加は、体にも負担がかかるので要注意です。


妊婦さんの中には、「7ヶ月目にやっと妊婦としての自覚がハッキリした」という方が多く存在します。7ヶ月目にようやくマタニティブルーを抜けたという方もいますし、逆に7ヶ月目になってからニセ陣痛によって陣痛を怖れるようになり、マタニティブルーになってしまう方もいます。

自分に合ったストレス解消法などを見つけつつ丁寧に毎日を過ごすようにし、出産のための本格的な準備を整えるようにしましょう。


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