布おむつの基礎のきそ

布おむつ

出産が近づくにつれて、赤ちゃんのお世話グッズをいろいろと揃えていくのも、マタニティの皆さんの楽しみのひとつですよね。数あるお世話グッズの中でも、必須とも言えるおむつは、なんと新生児では1日に十数回も変えることになります。おむつには紙おむつと布おむつがあり、紙おむつのほうが多数派ですが、「布おむつ」派もいます。中には保育園が「布おむつ」の指定をしているところもあるそうです。費用を比べても、洗って繰り返し使える布おむつは、圧倒的に紙おむつより経済的なのも魅力です。

 

そこで今回は、「布おむつを使ってみたいけれど良く分からない」というママやマタニティの皆さんに、「布おむつ」の基礎知識と「布おむつ」のメリットについてお話します。

 


ベビーグッズ・コンシェルジュの白石佳子です。

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布おむつってどんなおむつ?

日本に外国製の紙おむつが輸入され、一般に広まったのは1977年のこと。それ以前は、さらしや古い浴衣などをほどいて作った布と、おむつカバーを、おむつとして使うのが一般的でした。

 

布おむつは、さらしなどの布を輪になるように縫った「輪おむつ」を、折りたたんで赤ちゃんのおしりにあてがい、さらにその上からおむつカバーをつけるスタイルが基本。そのほかに、「成形おむつ」といって、厚みがあるので畳む必要がなく吸水性の高いおむつがあり、こちらもおむつカバーとセットで使います。

ほかに、「おむつライナー」という、布おむつの上に敷いて、うんちが染み込まないようにするアイテムもあります。使い捨ての「おむつライナー」を使えば、布おむつの洗濯がよりラクになります。

 

布おむつは、「輪おむつ」も「成形おむつ」市販で仕立て済みのものを買うことができます。裁縫が得意な人は、おむつ用のさらしを買ってきて、輪になるように縫うのでもOK。

新生児では一日数十回おむつを替えます。特に新生児期の布おむつは、かなり頻繁に交換することになるので、洗濯する分も含めて30枚以上は確保しておきたいもの。特に「輪おむつ」は、乾きやすい形なので、ある程度の枚数の用意があれば、雨で洗濯物が乾きづらくてもおむつが足りない、と心配することはありません。

 


 

布おむつはどうやって使うの?

輪おむつのサイズは、大体横幅33cm~35cm前後×長さ70cm前後が基本。それを半分におり、さらに半分に折ると赤ちゃんの腰からおへそまですっぽり包める大きさになります。これが一番基本の折り方です。

 

後ろからの漏れを防ぐには、輪おむつをもう一枚広げて、下の左右両方の角を、上中央に向かっており上げると逆三角形になるので、そこに基本のオムツを置き、おしりにあてます。三角の左右の角は、赤ちゃんをくるむようにお腹にまき、おむつカバーをつけたら完成です。おむつ替えの時にあらかじめ、下から、おむつカバー→輪おむつまたは成形おむつ、の順に敷いておき、赤ちゃんのおしりを持ち上げて、さっと下に滑りこませれば、手早く交換できます。

 

月齢が進み、おしっこが多くなった場合や、男女によっても、あてかたはいろいろあるので、母親世代もしくは祖母世代に聞いてみるといろいろアドバイスをもらえるかもしれませんね。

 


 

おむつカバーはどんなものがあるの?

布おむつは綿100%ですが、カバーの素材は通気性の良い綿やウール、撥水性のよいポリエステルなどさまざま。お腹の外側をマジックテープで留める「外ベルトタイプ」か、内ベルトをとめてから前の部分をとめる「内ベルトタイプ」に分かれます。カバーは月齢によって大きさも異なってきます。

 

 

紙おむつに比べてどんなところがいいの?

市販の紙おむつは驚くべき吸収力があり、水分が漏れ出してしまうことはめったにありません。肌に触れる部分も濡れた感じがあまりありません。反対に、布おむつは、おしっこをするとはっきりと濡れた感じがするので、赤ちゃんが不快に思って泣いたり、少し大きくなるとうんちやおしっこが出たことを親に知らせたりします。

布おむつの場合は、親がこまめに取り換えるので、おしっこやうんちのタイミングをつかみやすいというメリットがあります。そのため、トイレトレーニングが進みやすく、布おむつのほうが、おむつ離れが早いとも言われています。

 

また、布おむつは、赤ちゃんの肌に優しい柔らかい素材を使っています。綿100%で、表面に凹凸のある「ドビー織り」や薄手で丈夫な「さらし」が一般的で、肌が敏感な赤ちゃんでも、おむつかぶれがしにくくなっています。

 


 

大変なことはどんなこと?

ここまで布おむつのメリットについてお話してきましたが、布おむつの一番大変な点、それは「洗濯」です。繰り返し使うので、環境には優しいのですが、やはり洗濯の手間はかかります。まずはおむつ専用のバケツを用意し、粉せっけんを溶かしたお湯を張り、その日使ったおむつはバケツに入れていきます。そして翌朝それをまとめて洗濯機で洗う、というサイクルになります。

うんちがついている時は、うんちをトイレに流した後、一度下洗いしておくと、汚れが良く落ちます。つけ置きの水に、汚れが落ちやすい重曹を入れておく方法もあります。

 


 

さいごに

洗濯の手間は多少かかるものの、赤ちゃんの肌に優しくて経済的にも助かる「布おむつ」。日中だけ布おむつにして夜は紙おむつにする、外出時には手軽な紙おむつを使う、など、自分のスタイルにあった取り入れ方でももちろん大丈夫です。「布おむつ」の育児に興味を持った方はぜひ取り入れてみてくださいね!

 

ライター 和田美恵

 


 

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