妊娠中期のトラブルの原因と対処法

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妊娠6ヵ月は、胎児がグ~ンと大きくなり胎動も感じるようになり、赤ちゃんを実感する時期です。比較的安定しているこの時期ですが、トラブルや気を付けることもありますのでまとめてみました。

これから迎える妊娠後期を安心して迎えられるよう頑張ってください。

 

 

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貧血

妊娠中の貧血のほとんどは血液中の鉄(ヘモグロビン)が不足する鉄欠乏性貧血です。

 

血液中の鉄が少なくなるために起こる鉄欠乏性貧血

 赤血球は血液中の鉄と結びついて、体中に酸素を運ぶ重要な役割を果たしています。赤血球の主な材料である鉄が少なくなると、赤血球はひと回り小さくなったり、ヘモグロビン(Hb/血色素)の量が少なくなります。このような状態が鉄欠乏性貧血で、妊娠中の貧血のほとんどは鉄欠乏性貧血です。

 

妊娠初期からの貧血には注意が必要

 薄くてさらさらした血液は胎盤の細い血管を流れやすくなって大変都合がいいのです。また、母体には貯蔵鉄といって、鉄の貯金があります。母体が貧血気味になっても、胎児はその貯蔵鉄を使うので、胎児が貧血になってしまう心配はありません。

 しかし、血液の薄まっていない妊娠初期から貧血があると、貯蔵鉄が底をついてしまい、母体の貧血症状が重くなる必要があります。妊娠前に自己流のダイエットなどで、食事量が極端に少なかったり、栄養バランスの乱れた食事を続けていた人に多いのでそのような場合は今からでも注意していきましょう。

治療は医師の指示を守る

 貧血の代表的な症状は息切れやめまいなどです。血液検査の結果と合わせて、鉄を豊富に含む食事療法を指示されるでしょう。鉄の多い食品と鉄の吸収を助けるたんぱく質やビタミンCを十分にとります。ただ、食品からの鉄の吸収率は低いので、医師からサプリメントを指示されることがあります。

 貧血の程度が高く、食事療法などでは不十分な場合には、鉄剤を処方されることもあります。ただし、妊娠中は血液が濃くなるとかえって困るので、鉄剤の使用は慎重に行われます。

 


 

胎盤の位置

胎盤が子宮壁の下の方についていることがあります。

子宮口をふさぐように付着する前置胎盤(ぜんちたいばん)は困るので子宮の伸びにつられて位置が変化するかどうか、経過をみていきます。

 

胎盤の位置異常の診断は妊娠27週頃に

 胎盤が子宮口をふさぐようについている前置胎盤など、胎盤の位置異常を診断するのは妊娠27週頃です。ただ、確定診断はされたなくとも、妊婦健診で胎盤が下側についていると言われた場合には、出血症状に注意しましょう。前置胎盤の場合、警告出血といって、少量出血が繰り返し出るのが大きな特徴です。痛みのない少量出血があったら必ず診察を受けます。

 


 

お腹の張り

お腹が張る原因はいろいろあります。

胎動の刺激、便秘などでお腹が張ることもあります。たびたび張るときや傷みや出血を伴う場合は受診しましょう。

 

立ち仕事が続くと夕方になって張る

 妊娠20週頃は胎動が強くなるので、その刺激をお腹の張りと感じる人も少なくありません。また、便秘のせいでお腹が張ってしまうこともよくあります。早めに便秘薬を処方してもらいましょう。立ち仕事が続くと、夕方にはお腹が張ることがあります。症状がお腹の張りだけで、しばらく体を横にして休むと治まるようなら、ほとんど心配はありません。

 

入院して治療を受けると症状が軽減

 症状がお腹の張りだけでも、朝からお腹が張る、1時間以上続く、1日に何度も張るようなときは受診しましょう。必要なら張り止めの薬が処方されることがあります。お腹の張り以外に37.5度以上の発熱、淡黄色のおりもの、出血、下腹部痛などの症状を伴う場合は、流早産などのトラブルの始まりのことがあります。早めに受信しましょう。

 


 

出血

妊娠中期の出血の原因はさまざまで、心配のない出血のこともありますが、ときには流産や早産などのトラブルのサインだったりすることもあります。出血に気づいたら量の多少にかかわらず必ず受診することをおすすめします。

 

量が少ない時でも、早めに診察を!

 妊娠中期・後期の出血の原因は、子宮膣部びらん、子宮頸管(けいかん)ポリープ、中期流産(21週まで)、切迫早産(22週以降)、前置胎盤(ぜんちたいばん)、常位胎盤早期(じょういたいばんそうきはくり)などが考えられます。

 このうち子宮膣部びらん、子宮頸管ポリープは妊娠の経過や胎児の発育にはほとんど影響がないので、心配のない出血です。しかし、なかには、中期流産や切迫早産のように、胎児に重大な影響を与えかねないトラブルのサインのことがあります。また、切迫早産の出血量はほんの少しです。

 出血量が少ないから心配がないとは言い切れないので、出血に気が付いたら量の多少にかかわらず必ず受診しましょう。特にお腹の張りや下腹部痛などの症状を伴う場合は、早めに受診します。

 

出血を伴う主なトラブル

   :胎児への影響は心配ありません

   :胎児への影響の可能性があるので治療が必要です

常位胎盤早期剥離

胎児の生命を守る胎盤が剥がれてくるので、起こると母子ともに重大な影響のあるトラブルです。

出血はあっても少量です。お腹が張って息苦しい感じがする時やお腹が硬く張って下腹部痛が強い時は病院へ急ぎます。

 

切迫早産

出血は少量。色のついたおりもの、微熱、お腹の張り、下腹部痛が主症状です。中期流産同様、細菌性膣症などの原因のことも多いので、検査の上、積極的に治療を行います。

 

子宮頸管ポリープ

子宮頸管ポリープは粘膜がいぼのように突き出る状態で、ここから出血することがあります。

子宮頸管の慢性的な炎症が原因と考えられ、感染や細菌性膣症を防ぐために、見つけたら取ったほうが良いという考え方が主流ですが、自然に取れてしまうこともあります。

 

子宮膣部びらん

子宮のいちばん下、膣に続くところが子宮膣部です。内側の粘膜がめくれて、表皮が赤むけたようになると(びらん)、ここから出血することがあります。妊娠していないときは、必要なら電気で焼くなどの治療を行いますが、妊娠中にこの治療を行うことはありません。

 

前置胎盤

胎盤が子宮壁の下の方につくトラブルで、妊娠20週ごろから超音波検査で調べながら27週ごろに診断されます。お腹の痛みがなく、突然少量の出血が繰り返し出ることがあります。

 


 

妊娠糖尿病

実母が糖尿病という人は特に気をつけてほしいトラブルです。

妊娠中に糖尿病を発症するケースで、産後は治ります。妊娠28週までに発見して対策をたてていきます。

 

インスリン不足なら高血糖

 血液中のブドウ糖の量は、インスリンというホルモンの働きで一定に保たれています。インスリンが不足すると血液中のブドウ糖は分解されないまま、高血糖になります。これが糖尿病で、妊娠中のみに糖尿病の状態になることを「妊娠糖尿病」といいます。

 妊娠糖尿病は糖尿病家系の妊婦、特に実母が糖尿病の場合に気をつけたい病気です。また、ヒト胎盤ラクトーゲン(hPL)というホルモンが関係しているので、妊娠23週頃から高血糖になってきます。つまり、妊娠初期は正常なのdが妊娠糖尿病の特徴です。

 

妊娠23~27週の間に血糖値検査

 妊娠糖尿病になると、母体のブドウ糖がそのまま胎児に移行するので、巨大児になりやすくなります。巨大児になると、お産のときも、赤ちゃんにも心配なことが起こる場合があります。特に困るのは、頭が出ても肩が出にくい肩甲難産です。

 妊娠糖尿病が進行すると、胎児は高血糖状態が続くので、自分でインスリンを出して血糖を正常にしようとします。誕生後もインスリン分泌が続くので、赤ちゃんは低血糖や低カルシウム血症になる心配があるのです。

 胎児への影響を最小限にするためには、妊娠28週頃から母体の血糖値をコントロールすることが大切です。

 このため、尿糖が繰り返しプラスになる場合や、実母が糖尿病の人などは、妊娠23~28週頃に血糖値の検査をして早期発見に努めます。

 

 

妊娠中期は、一般的に「安定期」と言われ、流産の可能性も少なくなる時期です。

そんな妊娠中期に起こるトラブルや気がかりなことは、その時期に注意すればその後、安心して妊娠後期を迎えられますので、まずはパニックにならず、落ち着いて病院を受診してほしいと思います。

 

 

 


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