母子手帳をもらうことで「妊婦」がスタートします。その頃、赤ちゃんは「胎芽」を卒業して「胎児」になるとても重要な時期です。そして、妊娠週数や出産予定日の確定診断をする時期です。この時期からスタートする妊婦健診について、どんな検査をするのか事前に知っておくとその重要性も認識できていいですね。そしてなんといってもリラックスして受けられますね。
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<健診目的>
①ママの健康状態をチェック
何はともあれ、命の芽生えから誕生まで266日の間、赤ちゃんは常にママとつながっていて育ちます。
ママの子宮環境こそ、赤ちゃんの成長にとって重要ですし、よい子宮環境は母体が健康なことが最大の条件です。聞きなれない名前の検査に戸惑うこともあるでしょうけど、その目的や内容を理解しておくといいかもしれません。
②妊娠週数と出産予定日を確定
今後、妊娠週数に応じた赤ちゃんの発育を調べていくので、それには正しい妊娠週数が前提になります。
正確な妊娠週数や出産予定日を診断できるのが、妊娠11週ころまでなので、妊娠3か月に受けることがベストです。
③家族の病歴や夫との身長差
ママの家族に糖尿病の人がいる場合は妊娠糖尿病、高血圧家系では妊娠中毒症のリスクがありますので、ママだけでなく、家族の病歴も伝えましょうね。また、夫との身長差が30cm以上あると、ママの体格に比べて大きな赤ちゃんになりやすく難産になることがあるので、そのあたりも先生に伝えておくといいですよ。いずれにしてもあまりお腹の赤ちゃんが大きくならない方が産みやすいと思います。
<主な健診内容>
●体重測定
妊娠初期の体重は妊娠全期を通じての体重管理の基本です。
→ママの気になる体重測定。急激に増加するのはよくないので毎回測りますが、自己流ダイエットは百害あって一利なしです。健診のために特別なことをするのではなく、いつも通りで受けてくださいね。
●血圧測定
これも毎回必ず測ります。妊娠初期からの高血圧は要注意ですよ。血流の流れが悪くなり、胎児へ届く血液量が減るため、胎児の発育に影響するほか、妊娠中毒症の原因になります。
●尿タンパクの検査
腎臓機能を調べる検査です。妊娠中はタンパクが出やすいので、2回以上プラスになってしまうと詳しい検査が必要になります。
●浮腫(ふしゅ)検査
体に水分ばたまってむくむのが「浮腫」です。足のすねを押して観察します。妊娠初期から浮腫があると腎臓の病気や妊娠中毒症の心配がないか、詳しい検査をします。
<必要に応じて受ける検査>
●超音波検査
最も重要な検査です。特に妊娠初期には正常妊娠かどうか、胎児の大きさや妊娠週数、流産のリスク、子宮筋腫などの婦人科トラブルがないかどうかなどを調べます。
→問題がなければ、赤ちゃんの動きや成長を目で確かめられるとっても幸せな検査です。私も来ることができないパパのために超音波の画像をビデオに撮ったりして先生に笑われたことがあります。
●血液検査
ママの健康状態を調べる検査なので、初期・中期・後期の3回行います。初期には血液型や血液一般、そしてB型肝炎や梅毒なども調べます。
→怖がりな私には最も嫌いな検査でした。でも、ベッドに横になって受けたりできるので、私のように怖がりなママは、ぜひ先生に行ってみてください。こんな時のために優しそうな病院を選んでおくことをおススメします(笑)
●内診
子宮頸管(けいかん)や子宮口、膣を観察する検査です。妊娠初期には子宮筋腫や卵巣の腫れなどが見つかることがあります。
→「はい、台に上がってくださぁい」と言われて下着を脱いで特徴のあるベッドに寝るんですけどね、これが緊張しました。
●子宮頸ガンの検査(内診の時)
子宮頚部細胞診といって、膣と子宮頚部の細胞を少しこすりとり、子宮頸ガンの有無を調べます。
●肝機能・腎機能
妊娠中は肝臓や腎臓への負担が増すので、それらの働きを調べる検査です。
●クラミジア感染(内診の時)
流産や早産の原因になったり、出産時にかかっていると赤ちゃんに感染してしまう心配があるので今のうちに検査して、治しておきます。
●GBSの検査(内診の時)
GBSとはB群溶血性連鎖球菌というもので、感染していると破水や早産の原因になるほか出産時に赤ちゃんに感染する心配があるので、検査します。
★これから始まる妊娠時期の過ごし方を決める大事な健診なので、しっかり受けて安心して赤ちゃんを産みましょうね。
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