ベビーグッズコンシェルジュの白石です。
育児を頑張るママのそばにいるのが育児グッズです。
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最近、芸能人の高橋真麻さんが利用したことで、さらに多くのメディアやSNSで取り上げられ注目されるようになった「産後ケア施設」。
気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、産後ケア施設について、バースコンサルタントをされている助産師 古市菜緒さんに伝えていただきます。
実際に利用された方々の実体験なども紹介していただきましたので、これから出産を迎える方や産後1年以内の方、そしてご家族の方々に、とっても参考になる内容となっていますよ。
産後ケア施設はどういうところ?
産後ケア施設とは、産後間もないママと赤ちゃんが一緒にケアを受ける施設で、日帰り型と宿泊型があります。
次々に新しい施設ができはじめると同時に、地方自治体の助成も使えるとあって、多くの方が利用するようになってきました。そして、利用された方のなかには「産後ケア施設はオアシス!」と言う方もいるように、産後のママの心の拠り所にもなっています。
対象となるのは、「入院を要しない程度の心身の不調や育児不安等により、育児困難感がある産後1年未満の母親とその乳児」です。
★自治体・施設によっては産後ケア施設を利用できる対象を産後4カ月以内としているところもあります(※1)
産後ケア施設で受けるケアには以下のものがあります。
・産後間もないママの心と体を休息し回復させる
・助産師などの専門家による赤ちゃんのケア(発育チェックなど含む)
・育児に必要な技術指導(授乳・沐浴など)
・育児に関する相談 など
分かりやすくまとめると、育児で疲労感が強いまたは不安が多いママや、育児のサポートが十分に受けられないママが、赤ちゃんを専門家に預けてゆっくり休んでもらうための施設です。そして同時に、赤ちゃんのケア・育児に関する指導や相談などを、受けることができます。施設によっては、豪華な食事つきやエステやマッサージなどのサービスが付いているなど、他との差別化を図る施設も増えてきました。
また、著名人がSNSで取り上げ話題となっている「産後ケアホテル」は、さまざまなサービスが受けられ1カ月以上の連泊が可能なことから注目を浴びています。
料金はホテルよって異なり、自治体の助成が受けられないところがほとんどですが、連泊に応じて割引をしてくれるなどの施設もあります。産前から予約をし、産後退院した足でそのまま産後ケアホテルに宿泊をするという方も増えてきました(※2)。
なぜ産後ケア施設は必要なのか?
産後ケア施設は、産後間もないママが育児に対し前向きに取り組めるため、そして赤ちゃんだけではなく家族に対しても良好な関りができるためにも、とても大切な役割をしています。
産後の女性のからだは、「全治数か月の交通事故と同じダメージを受けている」ということを聞いたことがあるでしょうか。その状態で不慣れな育児が始まり、同時に寝不足な状態が続いてしまうため、産後のママは心身共に「つらい」「きつい」状態が続いてしまいます。
さらに、核家族化や晩婚化が当たり前になっている昨今、周りに育児をサポートしてくれる人がいない、頼りたい親が高齢で頼めない、さまざまな事情によって頼める人がいないなどで、育児の孤立化が問題となっています。またこれらが原因で、産後うつを発症する方や産後の体調不良が長期化してしまう方が増え、その後の育児や人生にも影響を与えてしまうケースも多くなってきました。
産後ケア施設は、産後間もないママが赤ちゃんと安心して過ごすことができる施設です。これらのサービスを利用することで、自宅に帰ってからの育児をスムーズに再開でき、ママと赤ちゃんが心身ともに健やかに過ごせることが期待できます。
産後ケア施設を利用した感想とその後の変化
私がこれまで関わってきたママたちの中で、産後施設を利用したことがあるママさんを一部ご紹介します。
「産後ケア施設で、まずしっかり寝かせてもらったのが本当によかった」
妊娠前をいれたら約1年ぶりに5時間以上の睡眠をとれた初産婦さんのAさんは、産後3カ月で産後ケア施設を利用されました。睡眠不足が続き、思うように育児や家事ができないことに対して自己嫌悪に陥り、周りに当たるようになってきました。そんな矢先、ご主人からの情報で、産後ケア施設の存在を知り利用しました。
「もっと早く利用すればよかった」とおしゃってたように、まずはしっかり睡眠をとることで、赤ちゃんに笑顔で接すことができるようになったとのことでした。また、なんであんなことで?と思うようなことでイライラしていた自分にも気づいたとお話していました。
人は「睡眠」がとても大切です。産前産後は慢性的な睡眠不足状態が続き、冷静な判断や対応もできなくなってしまいます。産後ケア施設は、まずママの体をしっかり休ませて回復させることを優先しています。
「自分で作ったルールで、自分や赤ちゃんを苦しめていることに気づいた」
高齢初産婦さんのBさんは、待望の赤ちゃんを妊娠出産され、子育てに対しても熱心に調べ一生懸命取り組んでいました。特に完全母乳にこだわり、よい母乳のために食事もすべて手作りで食材も徹底的に管理していたようです。しかし。思うように母乳が出ず頻回授乳が続き、産後2カ月でも1日20回近くの授乳を行っていました。
そして、授乳のアドバイスや母乳ケアを受けるために産後ケア施設を利用しました。その時、自分がどれだけ頑張り過ぎていたかを気づかされ、とても褒めてもらったそうです。それと同時に、「もうちょっと肩の力を抜いていいよ」とも言われたとのこと。その言葉を聞いて涙が止まらず、いつもイライラしながら子育てしていたことを大変後悔されていました。
その後、施設でしっかり休息をし、つらいときはミルクの力にも頼ることを覚えました。そこから赤ちゃんとママのタイミングで授乳する感覚を掴み、その後無理のない完全母乳へ移行することができました。
育児は自分の思ったようにならないことの連続です。そのとき、どのように対処するかはママの心の余裕にも関係します。産後ケア施設は、ママの相談にのりながらその方の生活に合わせた指導もしていきます。
まとめ
現在自治体の中には、産後ケア事業として産後ケア施設の助成のほかに、提携している産院や助産院による訪問型のケアを行っているところがあります。また、産後ドゥーラ(産前産後のママと赤ちゃんに必要なケアと知識を習得した専門家)によるサポートも注目されるようになってきました(※3)。
まずは、お住まいの地域で、産後に受けられるサポートや助成をしっかり確認することが大切です。そして最も大事なことは、「ひとりで頑張ろうとしすぎないこと」です。昔の人は、頼れるものは頼り、周りの人の力を借りながら育児するのが当たり前でした。子育てはひとりでするものではありません。いろいろなサポートを活用して、このかけがえのない育児の時間を楽しんでもらいたいと思います。
バースコンサルタント・助産師 古市菜緒
【参考文献】
厚生労働省
Mamafun HP
※3)【産後ドゥーラとは】
一般社団法人ドゥーラ協会HP
★バースコンサルタント・助産師古市菜緒
助産師としてこれまで10,000件以上の出産に携わり、5,000人以上の方を対象に産前・産後セミナー等の講師を務める。助産師のレベルが世界的に高いAUSとNZで数年生活し、帰国後バースコンサルタントを起ち上げる。現在は、高齢出産の対象であるOVER35の方にむけた「妊娠・出産・育児」をサポートする活動を行う。その他、関連する記事の執筆やサービス・商品の監修、企業のセミナー講師、産科病院のコンサルタントなどを務める(ホームページはこちら)。
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