助産婦さんとの自宅出産ドキドキ体験記

今日は自宅出産をご経験された主婦Aさんの「自宅出産体験記」をご紹介したいと思います。

近年多くなってきている自宅出産ですが、もしご検討されている方もそうでない方も、貴重なお話なので是非読んでみてください。

 

主婦Aさんの自宅出産体験記

「私は2人目の子を自宅出産で産みました。その体験記です。

 

1人目は助産院で産みました。

初めは、初めての妊娠なので慎重になっている部分もあり、大きな総合病院で妊娠判定から初期の健診をお願いしていましたが、毎回何時間も待たされるのと、当番の先生が診て下さるので毎回違う先生で事務的な対応なのが気になり、近所の助産院に移ることにしました。

助産院でも待つことは待つのですが、毎回同じ助産師さんが担当して下さって、赤ちゃんへの思い入れをもって接して下さるような印象を受け、こちらの方が私の望むお産ができそうだと思ったからです。

初産は20代半ばの出産だったので体力もあり、妊娠経過も順調で、1人目は何の問題もなく安産で産むことができました。

そして、その1年半後、2人目を授かることができ、2人目も当然同じ助産院で出産しようと思っていました。

 

実際に、助産院に出向いて2人目妊娠を喜んで頂き、今後のバースプランを話し合った時に、助産師さんから自宅出産という方法もあると教えられました。

初めは何となく自宅は怖い気がして聞き流してしまいましたが、自宅で出産できるってとても恵まれた環境なのかもと思い、興味を持ち始めました。

そして、助産院で詳しく説明を受けた上で、家族会議を行うことにしました。

 

我が家は私たち夫婦と1歳の子供の3人家族ですが、夫と私は同郷で今の自宅から車で1時間ほどの所に両家実家があります。

実母も義母も専業主婦の為、出産の時には2人とも来てもらうことが可能です。

また、私の実姉一家(夫婦と子供2人)が車で30分ほどの所に住んでいるため、いざとなれば姉の手も借りられます。

 

といっても、義両親も実父も夫も、特に男性陣は否定的でした。やはり、何かあったらとしてもすぐに医療行為を受けられないのが怖いというのが一番の理由です。

でも、通っている助産院は徒歩圏内ですぐ近くですし、近所の総合病院と提携しているので不測の事態になったらすぐに医療行為は受けられること、個人の産婦人科でも重篤な状態になったら大きな病院へ搬送されるので、シチュエーションとしてはそれほどの危険度があるわけではないことを説明し、最後は理解してくれました。

 

また、自宅出産できる妊婦には条件があることを説明したのも安心につながったようです。

妊娠高血圧症や前置胎盤、切迫早産などの兆候が見られたり、ハイリスク妊婦と言われる人は自宅での出産は行えない法律があるので、自ずと健康管理には慎重になりますし、臨月まで健康意識を高くもつようになるというメリットを実感したようです。

ただし、妊娠中の体は努力ではどうにもできないことも多々あると思うので、もし何かマイナートラブルだとしても出てきたら、その時は安心を選択して助産院または病院での出産に切り替えようと常に思っていました。

 

健診は自宅に来てもらうこともできますし、助産院に出向いてもOKです。

私は運動がてら助産院に出向いていましたが、お腹が大きくなってきて、上の子が2歳近くなってチョロチョロが激しくなった後期には自宅で健診を受けさせてもらいました。

自宅で健診を行う場合には健診費用プラス助産師さんの交通費・出張費がかかりますが、それでも自宅の方が待ち時間はありませんし、上の子が騒ぐ心配もなく、とても気楽でした。

ただし、初期・中期・後期の妊婦健診で一度ずつエコー以外の検査があったので、それは病院で受けていました。

 

ありがたいことに臨月まで何のトラブルもなく順調な妊婦生活を送ることができ、出産の日を迎えました。

予定日の1週間前に陣痛が来ましたが、まだ1人目の陣痛を覚えていて、この痛みならまだ早いかなというぐらいで助産師さんに連絡をしたら、20分後に到着して診てもらった時には子宮口が8割開いていました。

急いで夫、実母、義母、姉に連絡をし、一番近くにいた姉以外の人が到着した時には既に生まれていました。

家族の人手はほとんどありませんでしたが、助産師さんが2人で来てくれていたので全く問題ありませんでした。

既にお産グッズは準備して部屋に置いてあったのでそれを使ってもらい、出産に必要な道具は助産師さんが持ってきてくださいます。

 

2人目の出産で、1人目と時間があまり空いていなかったこともあり、驚くようなスピード出産でした。

もちろん痛みはありましたが、本格的な陣痛で苦しんだのは1時間もありませんでした。

自宅の見慣れた環境で、慣れた布団で出産できて体がリラックスしていたのかもしれません。

赤ちゃんが生まれてすぐに隣の部屋で待機していた上の子と実姉が部屋に来て、へその緒を切る所を上の子も見ることができました。

 

産後の入院生活が無いのは少し不安でしたが、スピード出産で体の疲労が少なかったことと、2人の母、姉、夫の助けもあり、問題なく過ごすことができました。

すぐに家族で赤ちゃんのお世話ができたことも皆にとって良い思い出となりました。

 

まだ記憶には残らないかもしれませんが、赤ちゃんが生まれたことはしっかり理解していて、とても良い経験になったと思います。

費用などについてはお住いの地域で自宅出産を受け付けてくれる機関に問い合わせると良いと思いますが、およそ30~50万円ほどです。もちろん自宅出産でも「出産育児一時金」の1児につき42万円もらえます。

やはり見慣れた環境、慣れた布団での出産だったので、リラックスした状態で出産できたのが安産につながったのかもしれません。

是非オススメしますよ!」

 

以上、Aさんの自宅出産体験記でした。

やはり緊張しない慣れた環境で出産できること、家族全員で誕生の瞬間を迎えられることができるのは嬉しいですね。

他にも自宅出産をご経験されたことがある方、是非体験記を聞かせてください。

Aさん、ご協力ありがとうございました。

 

関連記事

PAGE TOP