お年寄りだけでなく子どもも注意が必要!お餅の誤飲事故
お正月の時期になると急にお餅を食べる機会が増えますよね。
同時にお年寄りなどが起こすお餅の誤飲事故のニュースも耳にする機会がふえます。お年寄りだけでなく、小さい子もお餅をのどに詰まらせることがあり、消費者庁も餅による窒息事故について注意勧告しています。
そこで今回は、小さい子がどうしてお餅をのどに詰まらせてしまうのか、お餅を食べる時に気を付けたい事をご紹介します。
■小さい子は、なぜお餅の誤飲事故を起こす?
子どものお餅の誤飲事故が多い原因として、以下があげられます。
・噛む力がまだまだ弱い
・歯が生えそろっていない
・食べながら違うことをする
お餅は弾力があるので、野菜やご飯などを食べるより嚙みしめなくてはなりません。
しかし、小さい子はまだまだアゴの力が弱いのでよく噛むのは難しいようです。
また、歯が生えそろっていないのも要因の1つです。
親知らずを除いて大人と子供の歯の数を比べると、子どもの方が上下あわせて8本も少ないのです。
ご自身の歯をみればおわかりいただけますが、前歯から数えて4番目以降の歯は3番目以前の歯と比べて太くなっています。
この太くなっている歯を臼歯といい、役割は食べ物をかみ砕くこと。食べ物をかみ砕く歯が子どもは少ないのでお餅を食べるのが厄介なのですね。
■お餅を食べる時に気を付けたいこと
前述のとおり、子どもはアゴの力が弱く歯の本数が少ないので食べるのがまだ上手ではありません。
食べるときには以下4つのことに注意しましょう。
(1)よく噛み、ゆっくり食べる
まずは時間をかけてゆっくりとよく噛んで食べましょう。急いで食べさせようとすると、よく噛まず、飲み込みのタイミングを間違えて喉に詰まらせてしまうことがあります。
(2)食べ物を口に入れたまましゃべらない
子どもは一つの事がらにしか集中できないもの。口にお餅が入っている状態でしゃべると間違って飲み込んでしまう場合がありますので、避けましょう。
(3)食べているときは動き回らない
口に食べ物を入れたまま動き回り、転んでしまったりして誤飲事故が起こります。また、仰向けに寝っ転がりながら食べるのも非常に危険!
お餅のほかにも怖い誤飲物としては、ピーナッツがあげられます。
ピーナッツなどの豆類は、水分を吸収して膨らむ性質があるので、気管をふさいでしまう危険性があります。またピーナッツの油分が肺を刺激し、肺炎を起こすといわれています。
異物の誤嚥・誤飲/日本小児外科学会
http://www.jsps.gr.jp/general/disease/gi/bp8ck2
誤飲事故を防ぐためには、しっかり席に着いて食べる習慣をつけましょう。しつけにもつながりますよ!
(4)子どもの様子を確認しながら食べる
上記3つのことを守っていても、お餅を誤飲しないとは言い切れません。食べるときは、子どもの近くで見守り、万が一誤飲事故が発生した時には、胸骨を圧迫して詰まらせたものを外に出すようにしましょう。
いかがでしたか?
きなこ餅、あんこ餅、甘~いお餅は子どもの大好物!折角なら美味しいお餅を食べたいですよね!
ご紹介したことをぜひ参考にしていただき、楽しいお正月をお過ごしくださいね。
Babinity’sサポーター
ライター 青木かおり