赤ちゃんが産まれてすぐにやってくる1ヶ月健診をはじめ、予防接種や健康診断、病気の時など、小児科の医師や看護師とは子どもが成長するまで長いおつきあいになります。かかりつけの小児科があれば、お子さんの発達や健康について定期的かつ長期的に診てもらうことができます。
今回はベビニティーズライターの和田美恵さんの貴重な体験を交えつつ、小児科の選び方や、休日・夜間の緊急時にぜひ使ってほしい「子ども医療電話相談」についてお伝えいたします。
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近所にかかりつけの小児科を持とう
小さい頃は予防接種や定期健診をはじめ、何かと病院にかかることが多くなります。一般的な内科にももちろんかかることはできますが、小児科は特に子どもの特有の病気やケアの仕方について詳しいので、自宅の近くにかかりつけの小児科医を持っておくと安心です。
初めてのお子さんの場合には、そもそもどこに小児科があるのか、そしてどんな小児科を選べばいいのか迷いますよね。近隣の小児科の情報を集めるのであれば、住んでいる市町村の健康課などのホームページで地域の医療機関を調べましょう。市町村が発行している地図には医療機関の一覧や連絡先が載っていることもあります。
また、市町村から自宅に届く子どもの予防接種関連の書類の中にも、医療機関の一覧があるので、確認しておきましょう。近所の方に評判の良い小児科を聞いたり、口コミサイトを利用するのも良いかもしれません。
一口に小児科と言っても病院によっては、小児喘息などのアレルギー専門医がいるなど、特長があります。病気ではないけれど育児について相談したいという場合に「赤ちゃん外来」を設けているところもありますし、健診の日に合わせて栄養士による栄養相談を受けられるところもあります。また、初めての外来でもインターネットで予約が可能な病院や、予防接種の待合室は病気の子がいる通常の待合室とは別にしている病院もあります。今は病院もホームページを持っているところがほとんどなので、これらの情報はすぐに調べれば分かるでしょう。
そして、かかりつけ医のほかに、休診日がかぶらない病院や、当日予約なしでも診察が可能な病院もチェックしておくとより安心。かかりつけの病院が休みの時に限って熱が出たりすることも、本当に子どもにはよくあることです。
親子が安心して受診できる小児科を選ぼう
今までいくつかの小児科にかかった経験から言わせてもらうと、一番重要なのは小児科の医師を信頼できるか、ということです。診察をするときに、しっかりと親の話を聞いてくれるか、子どもの状態について分かりやすい言葉で説明をしてくれるか、実際にかかってみなければ分からないこともあります。医者ですから、子どもの状態を把握し、適切な判断が大切なのは大前提ですが、それでも「子どもに対して威圧的」だったり、「怒ったりイライラしている」など、何回か通ってこの先生とは合わないな、と感じたら病院を変えることをおすすめします。
我が家の場合、下の子に慢性疾患があり、しょっちゅう病院に通っていましたが、威圧的な先生で診察中は親子でびくびくし、質問すれば怒られる状態で、診察が終わると自分自身にストレスがたまってしまう状況でした。今思えば、親のそうしたストレスを子どもは敏感に感じとっていたと思います。
それでも「家から近いし、慢性疾患で大事な今までの経過を分かってくれているから」という理由で通い続けていましたが、ある時思い切って別の小児科を受診してみました。その日以来、本当にもっと早くに小児科を変えればよかったと後悔するほど、親子で病院に通うことへのストレスがなくなりました。病院には体の具合が悪い時に行くことがほとんどなのですから、医師との信頼関係が結べ、親子が安心して診察を受けられるということ、そして、普段子どもの様子を見ているからこそ分かる、親の不安な気持ちや疑問を無視しないということは、小児科を選ぶ上で大きなポイントだと私は思います。
休日夜間の緊急時に知っておきたい、#8000
さっきまで元気に遊んでいたのに急に発熱したり、連休中や夜間に病状が悪化することは、子どもにはよくあることです。そうした時にあわてないように、休日や夜間の医療機関について調べておくと安心です。まずは、自治体のホームページで休日・夜間診療の医療機関の情報を集めましょう。休日・夜間には、地域の保健センターが休日・夜間の臨時の診療所になっている場合もありますし、地域の病院が交代で休日や夜間の急患をみてくれる自治体もあります。
また、休日や夜間の子どもの病状についての対応方法や、救急で受診したほうが良いのか判断に迷う場合、知っておくと便利な電話番号があります。
それは、#8000 です。
これは厚生労働省の「子ども医療電話相談」の全国同一の短縮番号※です。この番号にかけると、住んでいる都道府県の相談窓口に自動で転送してくれるもので、小児科の医師や看護師などにつながります。発熱やけがなど、子どもの状態について相談でき、アドバイスをもらえたり、近くの医療機関の案内をもらえるので、親としては心強いの一言。実家に帰省した時や旅行先などでも役に立つので、ぜひ覚えておいてください。
ライター:和田美恵
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