食べるのを嫌がったり、口から出してしまったり、そうかと思えば同じものばかりを泣いて欲しがったり…離乳食の進みは赤ちゃんによって違います。『〇倍がゆ』という聞き慣れないおかゆを作ったり、野菜をゆでたあとに裏ごしをしたり、食材の大きさや固さに気を配ったりと、いろいろ手間がかかるけれど、一つ一つのステップが赤ちゃんの成長には大切ですよね。
今回は離乳食の初期である「ゴックン期」をスタートするパパやママに伝えたい基礎知識や情報についてベビニティーズライターの和田美恵さんに紹介してもらいます。
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まずは離乳食の流れをチェック
一般的に5,6か月頃からスタートする離乳食。特に第一子の場合は、どうやって始めたらいいかも分かりませんよね。
自治体で離乳食教室を開催しているところもあるので、住んでいる自治体のホームページや自治体の広報紙をチェックしてみましょう。母子手帳にも離乳食の情報を集めたページがあるので、ひととおりの流れを読んでおくといいですね。
離乳食期に初めて与える食材は、少量でなるべく午前中にして、赤ちゃんの体調に変化があった場合にすぐに病院に行けるようにしましょう。
「はちみつ」は、乳児ボツリヌス症予防のため、満1歳になるまでは与えません。
離乳食の進め方については、厚生労働省ホームページに記載されているので参考にしてみてください。
★離乳食ざっくりスケジュール (厚生労働省ホームページ pdf)
こちらは離乳食を楽しく進めるための動画です。初期~後期まで離乳食の作り方が紹介されています。
★動画de離乳食教室(さいたま市ホームページ)
離乳食づくりに便利な道具の準備
離乳食を作るにあたってぜひ用意しておきたいのが、食材をすりつぶしたり、裏ごししたりするために必要な裏ごし器とすり鉢・すりこぎ。離乳食は少量なので、専用の小鍋があると便利です。また、離乳食の初期はポタージュ状になめらかにすりつぶすことが多いので、ブレンダー(ミキサー)も活躍します。そしてスプーンはやはり家にあるもので代用するのではなくて、初期は特に赤ちゃんの口の大きさにあう離乳食専用のスプーンを用意したいもの。ママやパパが与えやすい柄の長さで、口当たりの良いシリコン製がおすすめです。
こちらは離乳食初期に便利な離乳食を作る食器です。レシピが付いているので初めて離乳食作りをするママにおすすめします。
「おかゆ」の作り方をマスターしよう
離乳食は「おかゆ」からスタート。最初の「ゴックン期」は、『10倍がゆ』をなめらかにすりつぶして、ポタージュ状にします。
おかゆは、鍋で水と米から作ることももちろんできますが、少量ずつ作るのは大変なので、ラクをするなら炊飯器の「おかゆモード」で炊くのがおすすめです。ただし、一般的な炊飯器では「全粥」「五分」など、離乳食のおかゆの『〇倍』という表示とは違うので注意が必要です。『〇倍がゆ』の場合は、米が1の量に対して、水が〇倍の量ということなので、『10倍がゆ』は、米1に対して水を10倍にした量で作ります。鍋で作る場合には、大さじか計量カップなどで測ると分かりやすいですよ。
「全粥」は、米1:水5、「五分」は米1:水10です。ですから、ゴックン期の10倍がゆを炊飯器で作るときには、「五分」の目盛りで作ってくださいね。離乳食が2回となる「モグモグ期」は7倍がゆ~5倍がゆなので米と水の割合を1:7~1:5に(釜の「全粥」の目盛り付近に水を入れる)、さらに3回食が進むと1:3の軟飯になっていきます。
何をつくったらいいか分からない場合はこちらを参考にしてみてください。
月齢や食材別にレシピを検索できて便利です。
こちらは、炊飯器で大人用のごはんと一緒におかゆが炊けるグッズです。パンがゆやかぼちゃがゆなど、いろんなおかゆが電子レンジでも作れるのでとっても便利でおすすめです。
小分け冷凍を活用して時短
初期のうちは赤ちゃんが一度に食べる離乳食はほんの少しなので、おかゆの作り置きをしておくと忙しい時もラクです。
おかゆを炊いたら、ブレンダーやミキサー、裏ごし器でなめらかにしたあとに、1回で使い切れる分を小分けにして冷凍しましょう。製氷皿や離乳食用の保存容器があると便利です。赤ちゃんに与える時は再加熱して、一週間で使い切りましょう。
おかゆに慣れたら、ゆでたジャガイモやニンジンを少しずつ与え始めますが、裏ごしして水分が足りない場合は、水を加えたり、だし汁を加えたりします。昆布でとっただしも、冷凍保存ができます。また、白身魚はスーパーで売っているお刺身をゆでて裏ごしし、だしなどでのばせばいいので簡単です。味噌を入れる前の、野菜をやわらかく煮たものを、離乳食用に取り分けたり、時にはベビーフードを活用したりして、離乳食づくりを上手に時短してくださいね。
思うように進まないことも。赤ちゃんの”食べたい”を大切に!
育児書には、離乳食を進める大体の月齢などが書いてありますが、それ通りにいかなくても焦らなくて大丈夫。きちんとおなかがすく時間に与える、なるべく毎日の食事時間を同じにする、など赤ちゃんの生活リズムを少しずつ整えていければいいですね。
また、せっかく作ったのに食べてくれない・・・という悩みも多いですが、「ゴックン期」は、栄養のほとんどを母乳やミルクでとっているので、食べる量を気にしなくてもいい時期だそう。
食事の時は、パパやママも一緒のテーブルでご飯を食べるなど、楽しく食事ができる環境を心がけることで、赤ちゃんの食べたい気持ちを引き出したいですね。
ライター 和田美恵
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