出産を終えてから、なぜか体がむくんだ状態が消えないと悩んでいる方は多いです。
それは産後むくみと言って、太って見えるうえに、体が重く生活しにくくなってしまうとママを苦しめる要因になります。
今回は、産後むくみの原因と解消法についてお話します。
産後むくみの原因
一見、関係がなさそうに思える出産とむくみ。
どうして、出産が原因で体がむくんでしまうのでしょうか?
・出産による急激な水分不足
妊娠中は胎児の成長を促すため、体内の血液や水分量が増加します。
しかし出産によって血液や羊水が大量に排出されると、体内の水分バランスが大きく崩れてしまうのです。
水分が不足すると体が余計に水分を溜めこもうとするため、バランスが取れず体がむくんでしまいます。
ただし、このむくみは産後の一時的な症状で、しばらくすれば徐々に戻っていきます。
・授乳による水分不足
赤ちゃんに母乳を与えていると体内の水分量が減り、むくみが発生しやすくなります。
こちらは授乳をしていれば継続的に症状が現れるため、日頃の対策が必要です。
出産から数か月経っているのにむくみが取れない場合は、授乳による水分バランスの乱れが原因でしょう。
・運動不足による血行不良
産後は赤ちゃんのお世話で忙しく、運動不足になりがちです。
運動不足で昼も夜もない生活を送っていると、代謝が落ちて全身の血行不良に繋がります。
リンパの流れも悪くなり、水分や老廃物の排出が滞り、体の中に老廃物や水分が溜まってしまうのです。
育児は気力も体力も使うのでなかなか難しいですが、ストレッチなどの簡単な運動を生活に取り入れることで代謝を上げる必要があります。
むくみ対策法
・水分補給はしっかりと
体のむくみが気になるから、水分を取らないようにしている方も多いでしょう。
それは大きな間違いで、体は水分が急激に足りなくなることでむくみを発症させています。
特に授乳をしている時期は、積極的に水分補給を行うよう心がけましょう。
「喉がかわいた」と思う前に飲むことが大切ですよ。
・塩分の過剰摂取は注意
普段から塩分を好んで摂取している人は制限が必要です。
体内の塩分濃度が高まると、濃度を薄めようとして水分を体内に溜めこんでしまいます。
ジャンクフードや塩分の多い食事は控え、ヘルシーで栄養価の高い食事を摂るようにして下さい。
カリウムは塩分の排出を促し、体内の塩分濃度を調節してくれるので摂取するようにしましょう。
納豆や豆乳などの大豆製品や、ホウレンソウ、アボカド、サトイモなどの野菜類に多く含まれているので、毎日の食事に取りいれてみてください。
利尿作用のあるハトムギ茶やどくだみ茶も水分を排出してくれるのでおすすめです。
・むくみを解消するストレッチ
運動不足解消には、自宅でできる手軽なストレッチがおすすめです。
リンパの流れを促進し、血行不良の改善にも繋がります。
1. 床やベッドにあお向けになり、頭の下と足の下にクッションを挟みます。
※足のほうが高くなるように、クッションを2つ使うなどして調節してください。
2. つま先の足首の曲げ伸ばしを行ってください。
20回を1セットとし、1日2~3セットほど行いましょう。
テレビやスマホを見ながらでもOKなので、気軽に続けてみてくださいね。
・足を高くして寝る
睡眠時などに、クッションなどの高さのあるものを足の下にして寝るだけです。
床から10~15cm程度足を上げるだけで、足元の血流が心臓に流れやすくなり、むくみの原因となる血流不良を改善することができます。
しかし高さを付け過ぎると、足の付け根が圧迫され、むくみを悪化させてしまうことがあるので注意して下さい。
・足湯
育児で湯船にしっかり浸かる時間が無い場合は、足湯がオススメです。
40~42度ぐらいのお湯を用意して、足首を15~20分ほど浸けるようにしましょう。
血管が温まると血流も良くすることができますよ。
また、足湯後に冷たいシャワーをかけると、血管が収縮するので、血管を刺激する効果があります。
産後のむくみは一時的なものですので神経質になりすぎる必要はありませんが、“理想のスタイル”を手に入れるためにも早いうちからの対策をオススメいたします。
むくみ解消ケアで、ほっそりとした綺麗なママを目指して下さい!