産後1~2ヵ月のママへのアドバイス

産後2ヵ月

授乳に追われ、夢中で過ごす1ヵ月間。

気づいてみると、体つきはしっかりして、体重もずっしりと重くなっています。

<2ヵ月赤ちゃんは超スピード発育期間>

体重:1日に平均30~40gずつ増えていきますので、1ヵ月たつと、約1kg増えることになります。

身長:1ヵ月に3~4cm伸びます。新生児用の紙おむつが小さくなったり、肌着がきつくなったりします。

体:か細い感じの体は、ふっくらとしてきます。顔つきも新生児期に比べてしっかりしてきます。

おっぱい・ミルク:1回に飲む量が少しずつ増え、授乳間隔があいてきます。飲みっぷりもたくましくなります。

おしっこ・うんち:おしっこは1日10回以上しますが、色が濃くなりおしっこ特有の臭いも出てきます。ウンチも頻繁にしますが、量が増えて、少し硬めの便が出る赤ちゃんもいます。

皮膚:皮脂腺の働きが活発です。頭やおでこのあたりに黄色いかさぶた状のものが付いていたら、石鹸で洗いましょう。

首すわり:首すわりは最初の発育ポイント。首が少しずつ安定し、3ヵ月から4ヵ月にかけて首がすわってきます。

手:握りしめていた手も、小指の方から開いてきます。3ヵ月ごろは、4本の指を開かせると、親指が手のひらから少し離れるようになります。

運動:3ヵ月ころから少しずつ、手と足が独立して動かせるようになります。手と手、足と足を合わせることもできるようになります。

視覚:視野が1ヵ月末で90°、3ヵ月ごろには大人と同じ180°に広がります。目の前のものを動かすと、目で追うようになります。

聴覚:2ヵ月ごろには人の声と物音が区別できるようになり、3ヵ月になると、ママと他の人の声が聞き分けられるようになります。

触覚:手を口に入れて遊ぶようになります。舐めながら、ものの特徴を知っていきます。


発育曲線

多彩な能力が発達していきます

新生児期の赤ちゃんは、泣いて欲求を訴えます。ママは、赤ちゃんの泣き声に起こされ、オムツ交換やおっぱいに追われます。ところが、2ヵ月を過ぎてくると、授乳間隔も少しずつあいて、夜は少しまとまって眠るようになります。目を開けている時間も長くなり、ニッコリ笑ったり、「ウーウー」と声を出すなど、赤ちゃんからの働きかけが増えて、育児が楽しくなります。赤ちゃんはママがわかるようになり、日ごとにママとの結びつきを強めていきます。

<感情>

生まれたばかりのころはただ泣くだけ。お腹が空いた、おむつが濡れた、気持ち悪いなど、何でも泣いて知らせます。自分ひとりで生きていけない赤ちゃんは、不快な状態=生命の危険にさらされるので、生命を維持するためにも、まずは不快の感情から発達するのです。

そして、ママからおっぱいをもらったり、おむつを替えてもらったりしながら気持ち良さや安心感を得ていき、ママが来るとうれしい、楽しいという快の感情が芽生えてきます。

<好み>

月齢の低い赤ちゃんにも好みがあります。赤ちゃんの好みは、赤ちゃんが注目したり、落ち着いている様子から判断しますが、色の場合、赤や青、黄色といった原色に注意を向けます。

また、動いているものの方をよく見ます。音は、オルゴールや子守歌などを聞くと落ち着きますし、ママやパパの心音も赤ちゃんの好きな音。赤ちゃん言葉で話すママの声は、高くて抑揚のある声なので、赤ちゃんがよく反応するといわれています。

 

<生活リズム>

睡眠には、脳内から分泌されるメラトニンというホルモンが関係していて、夜暗くなるとメラトニンの血中濃度が高くなり、眠たくなってきます。このメラトニンは母乳にも含まれますが、2~3ヵ月になると脳以外の網膜や腸管でもメラトニンが盛んに作られ、昼に活動し、夜に睡眠をとるという赤ちゃんの生活リズムができあがります。朝になったら日光を入れて明るく過ごし、夜になったら暗くして静かにすることも、メラトニンの分泌には大切な要素です。

<コミュニケーション>

ねんねばかりだった赤ちゃんも、起きている時間が長くなり、「ウーウー・グーグー」と声をあげて楽しそうにお話するようになります。これをクーイングといって、のどを使った発生練習です。何かをきっかけに、自分の口から出ていることがわかるようになるのです。ママも「ウーウー」とまねっこをしたり、「ゴキゲンなのね」とお話してみましょう。しばらくすると、この声でママを呼んだり、抱っこをせがんだりするかもしれません。


<今月の To Do Point>

赤ちゃん誕生で生活が一変。今何をすべき?迷いや不安を感じたら、チェック!

◇お宮参りに行く

日本には、生後1ヵ月前後に赤ちゃんの誕生を感謝し、健やかな成長を願って神社にお参りに行く習慣があります。

◇内祝いのお返しを贈る

出産祝いをいただいた方に、お返しの品物を贈ります。生後1~2ヵ月の間に贈るのが一般的です。

◇里帰り先から自宅に戻る日を考える

里帰り出産をした人は、1ヵ月健診で母子ともに経過が順調なら、自宅に戻る日を相談しましょう。その際、交通手段なども話し合いましょう。

◇職場復帰をする人は、準備をする

医師の許可が出れば、早い人は産後6週間で仕事に復帰できます。保育園の送り迎えや授乳のことなどを考えて、仕事と育児の両立のための準備を始めましょう。

◇バランスのよい食事を心がける

母体の体力回復と母乳のために、食べ過ぎに気をつけながら、1日3食、いろいろな食品を食べましょう。カルシウムが多い乳製品や鉄分を含む食品を心がけてとるようにしましょう。

◇禁酒・禁煙する

母乳育児をしている人は、アルコールやニコチンが母乳に出てしまうのでやめましょう。

◇産褥体操を続ける

体を動かすと、心身ともにリフレッシュできます。元の体型に戻すために少しハードな腹筋運動も取り入れてみましょう。

◇少しずつふだんの生活に戻す

天気のいい日は、外気浴のために赤ちゃんとお散歩に出かけるなど、活動範囲も少しずつ広がっていきます。妊娠・出産でお休みしていた趣味の再開も視野に入れながら、少しずつ生活のペースを元に戻していきましょう。


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