先日、警察庁とJAFの最新調査で、「チャイルドシートを使用している6歳未満の乳幼児の約6割が間違った取付け方をされている」というショッキングな結果が公表されました。せっかくチャイルドシートを利用しているのに、取り付け方が間違っていては意味がありません。
誤った使い方では、事故での致死率が約29倍になるというデータもあるそうです。
今回は、使用状況全国調査を見ながら、気を付けたいポイントを確認したいと思います。
■使用率は年々上昇
1歳未満は90%弱、5歳になると40%弱に減少
道路交通法が改正された2000年から義務づけられたチャイルドシート。使用率は年々上昇していて、6歳未満全体では64.2%になりました。特に1歳未満では約86%の乳児が使用していますが、5歳になると使用率が極端に下がってしまうのが気になりますね。自我が目覚め様々な主張を始める頃になるとチャイルドシートを嫌がって外してしまうこともあると思いますが、短距離だからとか、抱っこしていれば大丈夫では?と一旦外してしまうと、次回からよりいっそう嫌がってしまうケースもありますので、乳児の頃に習慣づけた『車に乗ったらチャイルドシートを付ける』という約束を簡単にやめないでほしいと思います。
疲れたり飽きたら一旦お休みするとか、飽きさせないグッズが使ってみる等、ご家族で考えてみてほしいですね。
■チャイルドシート取付け誤使用は過半数
乳児用で60%、幼児用で約61%が誤使用
こちらは、チャイルドシートがきちんと車に取付けられていないケースが過半数あるという結果です。
取付けミスの主なものは「腰ベルトの締め付け不足」と「座席ベルトの通し方間違い」です。チャイルドシートを車内に設置するのは、意外と大変です。取説やビデオでチェックしながらしっかりと間違わずに設置して欲しいです。設置後、チャイルドシートをちょっと揺らしてみてください。グラグラしていたら、締め付け不足です。ここはパパにしっかりつけてもらいましょう。
■チャイルドシート内でも間違いがある
乳児用で約36%、幼児用で約51%が誤使用
【2016年11月、6歳未満の計425のチャイルドシートの装着状況を調べた結果(JAF調べ)による】
こちらは、チャイルドシート内でお子さまをきちんと座らせているかどうかを調査した結果です。間違いで一番多いのは、「ハーネスの締め付け不適正」です。これは前向きタイプで2本のベルトを両肩の上に通さなければならないのに、脇の下を通していたり、首の近くにきていたりしていて、これは事故に遭った時、体が放り出されたり、首が締まってしまう恐れがありますので危険です。
■チャイルドシートを安全に使用するには
1.正しく取付けるポイントはシートのぐらつきと肩ベルト
2.安全な商品を選ぶ
下記に、チャイルドシートを選ぶ場合の比較BOOKを載せていますので、こちらを参考に『Eマーク』か『自マーク』という安全基準マークが付いている商品を選んでください。
各メーカーの製品ごとに「着脱のさせやすさ」「車への装着性」「取説の分かりやすさ」「本体構造」別に評価されているので、初めてチャイルドシートを購入する場合も分かりやすいですので参考にしてくださいね。
通常チャイルドシートは1万円以上です、2~3万円が主流だと思います。ところが、一部のネット販売では数千円で販売しているマークの無い製品があります。全体が布製などで「持ち運びに便利」とか、「中国の交通安全協会認定」と謳っている製品がありますが、強度が不足している場合が多いので、注意してほしいと思います。
〈チャイルドシートアセスメントパンフレット2016年版〉
※こちらでパンフレットをダウンロードしてください。
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