赤ちゃんは新陳代謝が活発なため、毎日の入浴が欠かせません。
しかし赤ちゃんの肌はとても薄くてデリケート。
間違った入浴を繰り返していると、思わぬ肌トラブルを招いてしまいます。
今回は、赤ちゃんの体を傷つけない正しい入浴法を紹介します。
肌の負担になる! NGな入浴法
赤ちゃんを入浴させる際に、間違った知識で入浴させてしまっているママも少なくありません。
例えば、入浴時間は少し長めに設定した方がいいと思っていませんか?
特に寒い時期は「赤ちゃんの体を温めないといけない」と、つい長くゆっくりと湯船に浸からせてしまっている方も多いはずです。
しかし、赤ちゃんの体は小さく皮膚も薄いため、短い時間でもあっという間に体の芯まで温まります。
大人と同じ感覚で長湯をするとのぼせてしまうので、注意しましょう。
そして石鹸で体を洗う時も注意しなくてはなりません。
赤ちゃんの素肌はとてもデリケートなので、夏場であってもゴシゴシと擦るように洗うのは禁物です。
皮脂の分泌量も赤ちゃん一人一人によって違うので、日々の変化を確認しながら石鹸の使用量にも気を配りましょう。
今日から実践! 赤ちゃんの正しい入浴法
早速赤ちゃんの正しい入浴法を紹介します。ぜひ、参考になさってください。
・入浴時間は3分に
赤ちゃんは、大人のように長く湯船につかる必要はありません。
むしろ長時間の入浴は赤ちゃんの体に負担になり、のぼせたり疲労が溜まる原因になります。
入浴時間は3分程度に収めるようにして下さい。
また、お湯の温度が均一になるように入浴前に手でかき混ぜるようにしましょう。
・お湯の温度は38~39度
赤ちゃんの肌に熱いお湯は刺激が強すぎるので、絶対に避けてください。
短時間の入浴でものぼせてしまい、皮脂を奪い肌の乾燥を招く恐れがあります。
きちんと温度計を使用して、38~39度のお湯で入浴させてあげましょう。
この温度は子宮内の羊水の温度にも近いため、赤ちゃんにとっても心地よく感じられます。
・洗浄はガーゼか手のひらで
赤ちゃんの肌を洗う時は、柔らかいガーゼや手のひらを使ってください。
角質が溜まりやすい場所はガーゼで優しく撫で、皮膚が薄いところは手のひらを滑らせるくらいで十分です。
石鹸を使う際は、ガーゼや手のひらでしっかりと泡立ててからにしましょう。
泡が残らないように、十分にすすいであげることも大切です。
・石鹸は皮脂量で使い分け
赤ちゃんの皮脂量は、生後数ヶ月のうちに大きく変化します。
特に生後1カ月の頃は皮脂量が多く、脂漏性皮膚炎になってしまうことも。
その後徐々に皮脂の分泌が減っていき、逆に肌が乾燥気味になる赤ちゃんも多くいらっしゃいます。
赤ちゃんの皮脂量をしっかりチェックして、石鹸の量を常に調節するようにしましょう。
赤ちゃんに脂漏性の湿疹がある場合は、入浴前にオリーブオイルを肌全体に塗り、皮膚を柔らかくしてから角質を柔らかいガーゼで取り除きます。
その後、モコモコに泡立てた石鹸で、肌を撫でるように優しく洗ってあげましょう。
肌の乾燥が目立つようになってきたら、石鹸の量を減らしたり、お湯でのすすぎ洗いを行うだけに留めることをオススメします。
赤ちゃんは、大人の何倍もデリケートです。
小さな変化を見逃さず、きちんと素肌ケアを行ってあげましょう。