仰向けで手足を動かしていただけの赤ちゃんが、寝返りをうつようになってくるとそろそろ、ハイハイの時期に入ります。ハイハイが始まると、「自分で動きたい」という欲求も出てきますので、ちょっと目を離すと思いもよらないところにいたりしますので、お部屋の住環境を見直して赤ちゃんにとって安全で動きやすい環境を整えましょう。
★ベビーグッズ・コンシェルジュの白石佳子です。
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注意するのは「誤飲」「転落」「指挟み」
ハイハイを始める時期は、体の大きさや体重の影響を受けやすいので個人差がありますが、平均的に生後6ヵ月前後になると始める赤ちゃんが多いようです。
今後成長が進みますと、座ったり、つかまり立ちしたり、伝え歩きするようになってきますので、行動範囲も広がり、手が届く位置も高くなってきますので、今のうちから赤ちゃんの発達段階を先読みして、準備することが大切です。
特に、「誤飲」「指挟み」「転落」が無いかどうかを考えて環境を整えてください。
お家の中の危険エリアはどこ?
まずはお家の中にはどんな危険があるかを確認しましょう。ママも赤ちゃんと同じように目線を下げて、お家の中の危険地帯を再点検します。
①キッチン
大好きなママのそばに行きたくて、料理中でもトコトコ。
②テレビ・キャビネット扉
テレビの映像に興味深々。テレビを押したり叩いたり。
③テーブル
ハイハイで近づいて、ローテーブルの角に頭をゴツン。
④コンセント
ちょうど目の前にコンセント。気になって指をちょんちょん。
⑤ベッド
ママやパパと同じベッドで寝返りうってゴロン。
⑥窓
ベッドに乘って窓から身を乗り出して、窓の外のお空に手がとどきそう。
⑦お風呂
お風呂の中の残り湯を触ろうと前かがみになって浴槽内にポチャン。
危険回避の方法
いかがですか。再点検してみると、毎日過ごすお家の中には赤ちゃんにとっては危険なところが結構ありますね。それではどのように安全にしていくかを考えましょう。おおまかには次の2つの考え方で危険回避します。
まずは床を広く
赤ちゃんが思い切りハイハイできる場所を確保するため、家具を整理して、誤飲しそうな小さな物やおもちゃの部品(直径約4cm未満)などは、赤ちゃんの手の届かない場所に移動させます。
危ない場所には入れない工夫
もし、キッチンやテレビ、窓など、危険なものがある場所が決まっていて、一カ所にまとまっていたときには、その危険な場所には入らないための工夫をします。キッチンや窓にはゲート、テレビやキャビネットにはサークルなどを使って、危険な場所に赤ちゃんが入れないようにします。
赤ちゃんにとって安全な場所を確保する工夫
危険な場所が広域に数カ所あってそれらをいちいちガードできない場合には、赤ちゃんが安全に滞在できる場所をベビーサークル等を使って確保する方法を考えます。
赤ちゃんが小さいうちは、ベビーベッドの座面を下げて、日中の滞在場所にしたり、和室とリビングの間に障害物を置き、和室には危険な物は置かず、和室全体を安全な場所に確保しても良いと思います。このとき、障害物として、クッションや布団等を使いがちですが、赤ちゃんの口が塞がれて窒息事故の原因にならないよう、できれば他のものを使用した方が良いと思います。もちろん、赤ちゃんから目を離さない状態で使用するなら大丈夫ですよ。
危険な部分は個々に対応
キャビネットや引き出しにはチャイルドロックをかけ、家具やローテーブルの角にはクッション材を貼ります。コンセントには専用カバーをつけておきます。
転んでもケガしない工夫
ハイハイやつかまり立ちの頃の赤ちゃんは、とにかく転びます。ですので、転んだときの衝撃を和らげるための工夫が必要です。そのためにジョイントマットを使用されますが、ジョイントマットは、生活音も吸収してくれるし、汚れてもその部分だけ外して洗えるので、ママ達に好評ですね。
ジョイントマットはコルクタイプなど種類もたくさん出ていますが、選ぶ際のポイントとしては、赤ちゃん用として選ぶなら、厚み1cm以上を選んでください。それより薄いものは転んだ時に衝撃吸収としては、たよりないです。ただし、部屋全体に敷き詰める場合には、ドアの開閉に邪魔しないか確認してから購入してください。
ベビーゲートの選び方は?
ベビーゲートには様々な種類がありますので使う場所や用途に応じて選ぶ必要があります。まずは、ゲートを取り付ける場所、パパやママの通行の頻度、そして取付け幅を考えて選ぶとよいでしょう。また、ベビーゲートを取付けたからといって絶対安心というわけではないので、ママが赤ちゃんの行動に気を配ってあげることが重要です。
用途として、キッチンに入らないようにするためなのか、階段から降りないようにするためなのか、それとも、窓から落ちないためのものなのか、テレビなど危険なものに触れないようにするためなのか、を考えて、その用途に適したタイプはポールタイプなのか扉付きかを考え、そして適したサイズがあるかどうかを調べます。
ポールタイプの特徴
キッチンや階段の下側に適している突っ張り棒タイプのゲートです。簡単に組み立てられて、床や壁を傷つける心配も無いのが特徴ですが、一旦設置しますと常時閉まった状態になりますので、大人はまたぐ必要がありますので、安価でシンプルで当たってもあまり痛くないのがいいですね。
写真は突っ張り棒タイプのベビーゲートです。壁に跡を残したくない、という方にお勧めです。
※取り付け横幅:S約65~90cm M約90~130cm L130~185cm 高さ:56-61cm
扉付きタイプの特徴
前後どちらでも開閉できる扉タイプは、頻繁に往来する時は開けたままにしておくこともできます。デザインもシンプルなので、インテリアにもマッチしますね。付属の拡張フレームを使用すれば、82~90cmまで使用できます。こちらも壁に突っ張らせる方法で固定しているので、階段の下側にのみ使えます。補助ソケットを付けることでより強く固定できますが、その際は壁にネジで固定されます。
こういう扉タイプは、使わないときは開けておけるところが利点です。キッチンからダイニングテーブルまで、何度も料理を運ぶときには開放しておいて、ママがキッチンでお料理する時だけ閉めておくこともできますからね。
※取り付け横幅:約73~90cm 高さ:76.5cm
階段の上に付ける場合は壁面にしっかり固定
こちらは、開閉がロール式なので、使わないときは全開させておけば、スッキリ収納できるタイプ。足元にも土台が無いため、邪魔にならず、つまづく心配なくてスッキリですね。
木ネジを使用して、壁面にしっかりと固定するタイプなので、跡が残るため賃貸のお部屋には使えませんが、階段の上部でも取り付けられます。
※取り付け横幅:115cm 高さ:91cm
開口部が広いところを仕切る場合は?
ゲートというと開口部が狭い部分の間に使うことが多いのですが、もっと広い間を区切りたい場合はこちらのタイプはいかがですか。
リビングの隣に位置する和室全体を、赤ちゃんの安全なスペースとする場合などに適しています。
こちらは最大363cmもの広い開口に対応していて、中央にワンタッチ開閉扉がついていますので、ママや赤ちゃんの出入りも便利ですね。つなぎ目が屈折するので、お部屋のコーナーの安全なスペースの確保や、平行ではない壁面どうしで付けたりもできます。
※取り付け横幅:165~363cm 高さ:78cm
いかがでしたか?ゲートひとつを見てもたくさんの種類がありますので、使用用途や、場所、そして価格も確認しながら選んで欲しいと思います。
危険な場所への入り口はしっかりとガードしつつ、安全な場所を広げてあげて赤ちゃんを思いきり遊ばせてあげたいものです。
「こんなところは届かないから大丈夫」
「まだできないから大丈夫」
と思っていても、赤ちゃんは毎日少しずつ成長しています。
できることが毎日増えるぶん、危険性も増えてきます。
赤ちゃんの発達段階を先読みして、危険性を予測しながら備えていきましょう。
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