2015、2016年に妊娠中から産後1年未満に死亡した357人の妊産婦のうち、自殺は102人で全体の3割に占めることがある研究チームの調査で分かったと、2018年9月6日に読売新聞が報じました。実にショッキングな数字です。でもこの数字の高さは、いかに妊娠中から出産後、女性がストレスや悩みを抱えていることが多いかを示す数字でもあります。もしかしたら、このサイトを見てくださっている人の中にも、妊娠という体の大きな変化、出産という大仕事、そして休みない育児の心身の余裕のなさなどから、心身が疲れ、深く悩んでいる方がいるかもしれません。私がベビニティーズの活動を始めたきっかけも産後ママを精神的にサポートしたいという願いからでした。
今回はそんな方たちへ、先輩ママでもあるベビニティーズライターの和田美恵さんからエールを送っていただきました。
★ベビーグッズ・コンシェルジュの白石佳子です。
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-1.悩みや不安を一人でかかえこまないで
「子育てに困難を感じることがありますか」…この質問は、私が持っている母子手帳の中にある成長の記録のページにあるものです。この質問を目にするたびに、当時私は「困難ではないけれど、悩んでいる」と思っていました。赤ちゃんの成長に関すること、思うように家事がはかどらなくてイライラしてしまうこと、夜寝かしつけようと思ってもなかなか寝てくれないこと、週末以外は今でいうワンオペ状態になってしまうこと、自分の親から孫への期待の高さからくるプレッシャーなど、ちょっとした悩みから心配事まで、きりなくあったように思います。
赤ちゃん時代は、特に育てるのに神経を使うものです。なにしろ言葉が通じないので、赤ちゃんのやってほしいことを想像して、こちらが動くしかありません。一生懸命になるあまり、自分の体のことなどは後回しになってしまうことも多いのですが、自分がパンクしてしまってはどうにもなりません。ですから、子どものことに関してでも、自分の体のことに関してでも、まずは身近に悩みを話せる人を探してみてください。もんもんとしている悩みや不安も、話すことでふっと気持ちが軽くなることもあります。子育ての経験がある人ならば、思わぬアドバイスをくれることもあるかもしれません。どうか、一人で悩みや不安を抱え込まないように、うまく周りの力を借りてくださいね。
赤ちゃんと一日中向き合っていて、うまくいかなくて自分にイライラしたり、落ち込んだりしてしまう場合には、少しの間、気分転換する時間を意識的にとってみることをお勧めします。ベランダで深呼吸をする、少しだけ自分の好きなことをする時間を作る、子どもが寝ついたらゆっくりお風呂に入るなど、自分自身をねぎらう時間をとってリフレッシュしてみてください。
-2.身近にある相談窓口を利用しよう!
悩みを相談したいけど、不安を話したいけど、相手がいない…という場合には、下記の相談窓口を見てください。身近には意外にもたくさんの相談窓口がありますよ。子育てに限っては、“一人”よりも、たくさんの人を巻き込んだほうが、自分自身の気持ちもラクに、そして楽しくなるはずです。気軽な電話相談から、仲間づくり、個別相談など、子育て支援に関する情報を下記にまとめましたのでご覧ください。
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公民館
親子ひろば、子育てサロン、親子サロンなどさまざまな名称で、定期的に赤ちゃんとそのママ・パパの交流の場が設けられています。公民館では、託児つきのイベントや母子分離型のプログラムなどがあります。また、公民館にはさまざまな情報が集まっており、周辺地域のイベントや公共施設の案内などの情報、各自治体の相談窓口などの情報が手に入りやすいので、パンフレットや掲示物をまめにチェックするとよいですね。
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子育て支援施設
子育て支援センター、児童館などは、親子で気軽に利用できる施設の一つ。このような施設では、自治体をはじめ、地域住民やNPO団体などによる子育て支援事業を行っています。遊具があったり、専門の相談医がいたり、相談も個室でできたり、授乳室があるなど、赤ちゃん連れでも気兼ねなく過ごせる場所です。電話相談も受け付けているところがあります。
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自治体の相談窓口
保健センターで実施される集団予防接種の際は、同じ年頃の子供を持つ保護者が集まる貴重な機会。近くにいるママに思い切って話しかけてみるというのもいいかもしれません。子どもの発達に関する悩みは、保健師や医師などに相談できます。
どのようなところに相談したらいいか分からない場合は、自治体の保育課や支援課などで話を聞いてくれ、より良い相談先を紹介してくれます。出かけづらい場合にも、電話で聞くことができるので気が楽です。
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スーパー、カフェ
スーパーやカフェ、ドラッグストアなどにある掲示板もたまにチェックを。親子サークルの体験募集や、親子を対象にしたイベントなどの案内が貼ってあることもあります。保健師による個別の相談もできるショッピングセンターもあるので、オムツ替えスペースや授乳スペースなどにある案内を見てみましょう。
さいごに
もしもイライラがたまって、子どもにやり場のない気持ちがむけられるとしたら…、それは本当に悲しくて愚かなことです。子どもとはいえ、自分とは別の人格であり、親の言うことをすべて聞くような子どもはほとんどいないに等しいでしょう。
孤立している親が虐待の道に走りがちなことは、良く言われていることです。ですが、その前に手を差しのべてくれる人もたくさんいます。あなたの子育てが、孤独とならず、小さな喜びや楽しみが増えていくものであるように、心から願っています。
ライター:和田美恵
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