縫製メーカー決定&試作開始
縫製メーカーをどこにするかは、今回のベビー服作りの”かなめ”です。
私としては、生まれたばかりの新生児の赤ちゃんと新米ママに使っていただくので、ベビー服に熟知していて質の良い商品を作っているような縫製メーカーが希望です。
しかも信頼性のあるオール日本製!
でも、数量はそれほど作らないのに、縫製仕様は結構面倒なものになると思うと、こんな悪条件なのにやってくれるメーカーさんはいるのでしょうか。
そして案の定、難航しました。
何件も電話して断られ、見積もりを出しては考えられないほどの高い金額が明記されていて驚いたり、試作しようとしたら、莫大な試作費を請求され、本当に打ちひしがれました。
東北から、九州まで、いやぁ、様々なメーカーさんにアプローチしましたねぇ。
何度も断念しそうになったのですが、奮い起こしてまた連絡しつづけ、やっと一社、会ってくれる会社が見つかり、大阪から東京に出張に来られる営業の方と品川駅のスタバで会っていただけることとなり、デザイナーに作ってもらったファーストサンプルと仕様書を持って出かけました。
そして、商品について熱く熱く語りましたよ(笑)。そして、何とか社内で検討していただけるということで、試作品を持ち帰ってもらうことになりました。
それから返答までの日にちの長かったこと!このメーカーさん以外、断られるかべらぼうに高いかで、もうどこもあては無い状態だったので、ドキドキでした。
そして、回答をいただける運命の日、「何とかやってみましょう!!」と言っていただきました。
本当に嬉しかったと同時にもうあとには引けないと身を引き締めました。
次はメーカーの方に作ってもらうことになるため、生地仕様やカラーを決めます。
様々なベビー服を参考にしながら、仕様の細かいところをデザイナーと決めつつ、型紙はメーカーさんに協力してもらって、量産に応じた縫製仕様に変更してもらいつつ試作していきます。
仕様決め&仕様書作成
●デザイナーがイラスト画を描いてくれました。これを基に各部の名前と仕様を明記した仕様書を作成します。
●様々なベビー服を参考にしながら、細かいディテールを決めていきます。
●生地仕様とサンプル試作用カラーも決めていきます。このとき価格も大事なので、試算しながら決めます。
上記仕様をまとめて縫製メーカーに送り、メーカーサンプル第一号を作ってもらいます。
特許関連
デザイナーが仕様書を作成している間、私には次の大仕事があります。今回の商品の『実用新案申請』です。
前職で企画担当だった私は特許を取得したことがあるため、概略は分かります。取得までの面倒さと長さもよく知っているため、大仕事だということが予測できます。しかも、前職では特許担当者がいて、簡単な資料を提出すれば、その担当者が外部の弁理士さんと必要資料を作成して提出していたため、肝心要のところは未知の世界です。費用もよく分からないので一つづつ調べながら作成していこうと思います。
大きな関門ですね。
<デザイナーの紹介>
※ここで、今回のオリジナルベビー服企画に一緒に挑戦してくれているデザイナーを紹介します。
以前働いていたベビー用品メーカーで一緒に様々な商品を企画開発した、「滝澤いと」さんです。
一緒に開発した商品の中にはグッドデザイン賞金賞を受賞した商品もありました。
彼女は信頼できるプロダクトデザイナーで、特に縫製品が大得意。型紙作りから、縫製までトータルにできます。もう私にとってはモノ作りに無くてはならない存在なんです。
今回、ベビー服を作ろうと思い立ったのも、彼女が「お着替えしやすいベビー服」というこの企画に賛同してくれて、協力してくれると言ってくれたからです。
今回も型紙作りから、ファーストサンプル作り、仕様書作りとトータルに協力してくれています。
次回予告
①縫製メーカーさんが作ってくれた試作品に対し、再度モニター調査をして仕様を詰めていきます。
②実用新案手続きのための書類作成経過を書きたいと思います。ここはコストダウンのためにも私自身で書き上げたいと思ってます。特許関連書類は難しい文言や形式がありますので、その知識も習得が必要ですね。
このホームページで企画経過を全て報告します。
前回までの内容はこちらで確認してくださいね。