-デリケートな赤ちゃんに一番いいのは? by ベビーグッズ調査隊-
はじめに
みなさんは、「プレミアム紙おむつ」を知ってますか?
赤ちゃんに安全なもの、環境問題やサスティナブルな商品への関心の高さにともない、素材にこだわった商品が増えています。
そこで、今回は国内外のプレミアムラインの紙おむつを調査してみました。 0歳児の赤ちゃんを持つママ18名とベビーグッズコンシェルジュが真面目に調べました。
2023年最新のプレミアム紙おむつ徹底調査です!
調査に参加してくれたメンバーの紹介
来場調査とメール調査に総勢19名の調査隊のみなさんに協力していただきました。
調査するプレミアム紙おむつ
今回調べるのは、最近注目されている国内ブランド4種と環境にも配慮した海外ブランド2種です。
- ナチュラルムーニー オーガニック ユニ・チャーム
- メリーズ ファーストプレミアム 花王
- グーンプラス 敏感肌設計 大王製紙
- パンパース はじめての肌へのいちばん P&G
- セブンスジェネレーション アメリカ Seventh generation社
- バンボネイチャー デンマーク ABENA社
スペック比較
調査内容
事前調査により、ママ達がとくに気にする項目を聞いてみたところ、機能性について特に重視していることが分かりました。
①肌ざわり調査
- 赤ちゃんのお尻が触れる内側部分を実際に手でさわって、繊維の毛羽立ちやチクチク感を調べました。
- 足まわりギャザーの柔らかさを確認しました。
②漏れにくさ
- 背中からの漏れを防ぐためウエストや背中にフィットするか確認した。
- 太もも部分からの漏れをふせぐため、足周りギャザーの収縮性を確認した。
③吸水性
- かぶれにくさを確認するため、どのくらい吸水力があるか調べました。
水50ml/100mlを染み込またのち、表面に触れてしっかり吸水されているか、サラサラ感を確認しました。
④その他の機能性
- 使用する上でママ達に嬉しい機能として、テープの付けやすさやおしっこサインについても確認しました。
調査結果
大きさと厚み
- ナチュラルムーニーは厚みがあって大きく、ふんわり感がありました。
- バンボネイチャーは体重14kgまで使用できるのに、薄くて携帯性がありました。
- いちばん小さかったのはセブンスジェネレーションでした。
外側の柔らかさ
- 柔らかさの指針として、布おむつのようにやわらかいか紙に近いか確認してみました。
- ①ナチュラルムーニー ②パンパース ③メリーズ ④バンボネイチャー ⑤グーンプラス ⑥セブンスジェネレーションの順でした。
内側の柔らかさ
- 乾いた状態の内側を比較してみました。こちらは滑らかでスベスベしているか、表面のデコボコが硬くてザラザラしているかで評価しました。
- ①グーンプラス ②バンボネイチャー ③セブンスジェネレーション ④メリーズ ⑤パンパース ⑥ムーニーの順でした。
- 表面の凹凸は吸水すると、肌への密着を防いでくれる効果がありました。ですので、ムーニー・メリーズ・パンパースも吸水後は気になりませんでした。
評価結果
おすすめ1位〈ナチュラルムーニー オーガニック〉
機能性得点総数 27.5で、ママ隊おすすめ評価は堂々の第1位。
乾いてる状態の内側の凹凸のザラザラ感と大きさに関する評価が低かったですが、それを上回るほど他の項目の評価が高かったです。
吸水力も赤ちゃんの肌への優しさも申し分ない結果でした。
吸収ポリマーが背中の上の方まで入っているので漏れ防止もじゅうぶん。
全体的にふわふわで、足周りと背中、そしてお腹にあるギャザーも柔らかくて赤ちゃんの肌への優しさが細部まで見受けられ、ママ達にも高評価でした。
ママ受けするデザイン・肌への優しさと機能性、デザインが三拍子そろった紙おむつでした。
おすすめ2位〈メリーズ ファーストプレミアム〉
機能性得点総数26で、ママ隊のおすすめ評価は第2位
全体的な肌触り感はナチュラルムーニーより劣りましたが、それ以外はどの項目も評価が良かったです。
特に、水をすばやく大量に吸収するのに表面はサラサラなところが高評価でした。
お腹部分が伸びない仕様でシャーリングは背中部分のみでした。
前面に色が付いたデザインにより、前後が分かりやすいところと、テープの先端にブルーの色が付いているので暗いところでも分かりやすいと高評価でした。
おすすめ3位〈パンパース はじめての肌へのいちばん〉
機能性得点総数24で、ママ隊おすすめ評価は第3位
ムーニーやメリーズと比べるとかなり薄いのでコンパクト性があります。
お腹も背中も伸びない仕様で、テープが付いている根本部分だけが伸びる仕様となっているため、背中側からの漏れ対策が少し弱く感じられました。
テープ全体がブルーで見やすいカラーが高評価でした。
吸水には少し時間がかかりましたが、吸水した後は表面のサラサラ感はじゅうぶんでした。
どの項目も平均的な評価でバランスのいい紙おむつでした。
おすすめ4位〈グーンプラス 敏感肌設計〉
機能性得点総数23で、ママ隊おすすめ評価は第4位
いちばん高評価だったところは内側の面のなめらかさです。肌に触れる表面シートがきめ細かい繊維なので、赤ちゃんの肌への刺激がなさそうでした。ただ、紙成分の安全性については表記されていないので、そこが評価が低かったところでした。
背中にはギャザーが施されているので、背中からの漏れ対策がされていますが、吸水には少し時間がかかってしまいました。また、股の部分のポリマー部分の幅が狭かったので、運動量が多くなったときに横漏れしそうだという声がありました。
テープがブルーで見やすいカラーでコンパクトなところが高評価でした。
足ぐり部分のギャザーが長めでショートパンツを履いたとき、はみ出してしまうかも、という意見もありました。
おすすめ5位〈バンボネイチャー〉
機能性得点総数は23.5でパンパースに次ぐ高得点でしたが、ママ隊おすすめ度は第5位
デンマーク政府認定紙おむつだけあって、大きな特徴は無添加なところです。有害化学物資、塩素、石油、香料、重金属を含まないので、赤ちゃんの肌にも安心なだけでなく、使用後は土に還るという地球にも優しいところが、高評価でした。
サイズ範囲が日本製と異なり、7~14kgで他の紙おむつと比べてサイズが大きいのにコンパクトでした。
薄いのに吸水力も高く、長時間使用後も安心でサラサラ感でした。
お腹も背中もギャザーが無く伸びない仕様のため、背中からの漏れが弱いことと、テープが無色なので前後が分かりにくいこと、おしっこセンサーが見づらいことから使い勝手の評価が低くなってしまいました。
機能性では高評価でしたが、おすすめ度が下がってしまった要因は、1枚あたり98円と高価格だったためです。
おすすめ6位〈セブンスジェネレーション〉
機能性得点総数は20で、ママ隊おすすめ評価は第6位
セブンスジェネレーションは、アメリカ生まれの紙おむつ、天然由来のポリマーを使い塩素系漂白剤を使わずに作られているため、おむつの色白ではなく、キナリのカラーでした。そこにカラフルな海外品らしいプリントが施されていてオシャレな感じでした。
今回調査した6つの中で一番小さくコンパクトでした。ママ達からは「これで漏れないのかしら。。」という不安と期待が入り混じった意見もありました。
吸水性が乏しく、背中の部分のポリマーが短いため、漏れが心配だということ、水を100ml吸水させたときもなかなか吸収してくれなかったため、評価が落ちてしまいました。
テープに色が付いていないので前後が分かりにくいこと、おしっこセンサーが無かったことから、使い勝手の評価も低くなってしまいました。
まとめ
いかがでしたか?赤ちゃんの敏感な肌を守るために、そしてママの育児負担を軽減するためにもおむつ選びは重要ですよね。
どの紙おむつもプレミアムラインだけあって、細部にまでこだわって作られた商品だと思いました。
海外製の紙おむつは、日本のものより安全性や環境にこだわりが見られましたが、使い勝手や価格に気になることがありましたので、今後その点に改良が見られると嬉しいですね。
今回の調査結果が皆さんの役に立つと嬉しいです。
たくさん吸水した紙おむつの表面を実際に触って湿った感覚を実感してみて、赤ちゃんの肌には不快だろうと改めて感じて頻繁に交換してあげたいと思われたママもいらっしゃいました。
どんなに優れた紙おむつでも、デリケートなお肌を守るためには、おむつ替えを頻繁にしてあげたいですね。
Baby Goods Research Teamの調査結果
BabyGoods Research Teamの活動
実物を手に取って確認することができにくいベビーグッズを、現役ママとベビーグッズコンシェルジュが一緒に、見て・触って・使って調査しています。
ベビーグッズコンシェルジュの白石です。
ベビー用品は実際に手に取って見ることができないため選びにくいです。
実際に使うママが、見て触って評価して伝えていくことで、選ぶときに判断しやすいと思い、
ベビーグッズ調査隊を作りました。
選択の際に今回の結果を活用していただければ嬉しいです。
調査結果に関するご質問&ご要望はこちらでお受けします。
育児を頑張るママの、いつもそばにいるのが育児グッズです。
そんな育児グッズを通してママと赤ちゃんをサポートするために
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